加悦鉄道

 加悦鉄道は旧国鉄宮津線丹後山田から加悦までの全長5.7kmの小さなローカル私鉄であった。私が訪れたのは1982年3月下旬、もう雪の無い時期だった。当時すでに加悦SL広場が整備されていて入場券で自由に見学できた。

大正14(1925)年に加悦の丹後ちりめん産業の便を図るため設立
大正15(1926)年、丹後山田駅−加悦駅間5.7kmが開業
昭和14(1939)年、大江山ニッケル鉱山が発見され鉱山土輸送のため加悦から大江山まで2.6km延長
昭和20(1945)年、終戦とともに鉱山土輸送停止
昭和60(1985)年4月30日をもって全線廃止。
現在、加悦SL広場は旧鉱山跡に移設されている。旧加悦鉄道のカヤ興産株式会社が営業している。

撮影  1982年3月
使用カメラ ミノルタXE、 フィルム コダクローム64



旧加悦駅入り口
当時は日本中どこへ行ってもこういう駅があった。
旧加悦駅舎
現在は旧加悦駅跡の町役場の脇に歴史街道iセンター加悦駅舎として残っている。
キハ101
片側ボギー台車の気動車。昭和11(1936)年自社発注の車両。
1261号
簸上鉄道(国鉄木次線の前身)が日本車輌に発注した機関車。大正12(1923)年製。昭和18(1943)年に国鉄から譲り受けたもの。
2号
Rt.Stephenson(英)1873年製。明治7(1874)年開通の大阪−神戸間で走った機関車。鉄道院時代に123号に番号が変更され、その後大正4(1915)年簸上鉄道に払下げられた。加悦鉄道創業に伴い購入、2号機関車となった。平成17年6月9日、重要文化財に指定された。
加悦
当時はこんな感じに展示されていた。
旧加悦駅舎と気動車
水戸谷
朝霧の水戸谷で下車。1時間ほど待つと気動車が加悦から戻ってきた。
水戸谷
丹後山田へ向けて発車。このあと私は丹後山田まで歩いた。


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